はじめに:
「投資を始めたいけど、iDeCoとNISA、どっちから始めればいいの?」そんな僕の迷いと決断
こんにちは、三井サラリーマンです。
副業で月5万円を稼げるようになった僕が、次に挑戦したのが投資による資産形成でした。でも、投資を始めようと調べていた時、最初に直面したのが「iDeCoとNISA、どっちから始めればいいの?」という究極の選択。
ネットで調べても「どちらも良い」「併用がベスト」といった模範解答ばかり。でも現実問題、20代会社員の限られた収入で両方を満額でやるのは正直厳しいですよね。
僕も当時、手取り25万円の中から投資に回せるのは月3万円程度。「この3万円をiDeCoとNISAのどちらに振り分けるべきか」で、本気で2週間悩みました。
結果的に僕は新NISAを選択し、毎月3万円をオルカンに積立投資しています。1年経った今、その判断は正解だったと確信していますが、なぜそう判断したのか、そしてどんな人にはiDeCoがおすすめなのかを、実体験を交えてお話しします。
もしかして、あなたもこんな悩みを抱えていませんか?
- 「iDeCoとNISA、違いがよくわからない」
- 「20代だと、どっちを優先すべき?」
- 「両方やりたいけど、お金が足りない」
- 「将来的に損しない選択をしたい」
僕も全く同じ悩みを抱えていました。
この記事では、20代会社員の僕が実際に調べ、悩み、決断した過程を包み隠さずお話しします。そして、あなたの状況に合わせた最適な選択ができるよう、具体的な判断基準もお伝えします。
あなたの資産形成への第一歩が、今日から始まりますように。
【2025年最新】iDeCoとNISAの基本スペック比較
まずは、2025年時点での両制度の基本的な違いを整理しておきましょう。
【新NISA制度の概要】
項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|---|
年間投資上限額 | 120万円 | 240万円 |
生涯投資上限額 | 1,800万円(両枠共通) | 1,200万円 |
非課税期間 | 無期限 | 無期限 |
投資対象 | 指定投資信託のみ | 株式・投資信託等 |
引き出し制限 | なし(いつでも可能) | なし(いつでも可能) |
【iDeCo制度の概要(2025年改正予定)】
項目 | 現行制度 | 2025年改正後予定 |
---|---|---|
会社員(企業年金なし) | 月2.3万円 | 月6.2万円 |
会社員(企業年金あり) | 月1.2-2万円 | 月6.2万円 |
公務員 | 月2万円 | 月5.4万円 |
自営業・フリーランス | 月6.8万円 | 月7.5万円 |
非課税期間 | 無期限 | 無期限 |
引き出し制限 | 原則60歳まで不可 | 原則60歳まで不可 |
注目ポイント: 2025年の税制改正により、iDeCoの掛金上限が大幅に引き上げられる予定です。特に会社員の場合、現在の月2.3万円から月6.2万円へと約3倍になる可能性があります。
【税制優遇の違い】
新NISA:
- 運用益非課税のみ
- 掛金の所得控除なし
iDeCo:
- 掛金全額が所得控除(所得税・住民税が安くなる)
- 運用益非課税
- 受取時も税制優遇あり(退職所得控除・公的年金等控除)
この違いが、選択を決める最大のポイントになります。
【実体験告白】なぜ僕は新NISAを選んだのか?5つの決定的理由
2023年末、投資を始めようと決意した僕が新NISAを選んだ理由を正直にお話しします。
理由①:ライフイベントへの柔軟性を重視した
20代後半の僕に控えているライフイベント:
- 結婚(2-3年以内の予定)
- 住宅購入(30歳前後を目標)
- 子育て(将来的に)
iDeCoは原則60歳まで引き出せません。でも新NISAなら、結婚資金や住宅購入の頭金が必要になった時、必要な分だけ売却できます。
しかも、新NISAは売却した翌年に非課税枠が復活するので、ライフイベント後に投資を再開できる柔軟性があります。
理由②:手数料の存在が気になった
iDeCoには手数料がかかります:
- 加入時:2,829円
- 運用時:月171円(年間2,052円)
- 給付時:440円/回
月2万円を積立した場合、年間手数料2,052円は約0.85%のコストです。20代の僕にとって、この手数料は決して小さくありません。
一方、新NISAは手数料ゼロ。この差は長期投資では無視できません。
理由③:投資額の自由度を求めた
新NISAなら:
- 好きな時に増額・減額可能
- ボーナス月は多めに投資
- 支出が多い月は減額
iDeCoは一度設定すると、年1回しか変更できません。副業収入が不安定な僕にとって、この柔軟性は重要でした。
理由④:投資商品の選択肢の豊富さ
新NISA:
- つみたて投資枠:約200本の厳選された投資信託
- 成長投資枠:株式・ETF・投資信託など幅広い選択肢
iDeCo:
- 各金融機関で10-35本程度
- 商品の入れ替えが少ない
将来的に投資の知識が増えた時、新NISAの方が選択肢が豊富で飽きないと判断しました。
理由⑤:所得控除の恩恵が限定的だった
僕の年収での節税効果(年間24万円拠出時):
- 年収400万円(所得税率5%、住民税率10%)
- 節税額:24万円 × 15% = 年間3.6万円
確かに節税効果はありますが、上記の手数料やデメリットを考慮すると、20代の僕には新NISAの方がメリットが大きいと判断しました。
【具体的シミュレーション】20代で始める場合の40年後の資産額比較
理論だけでなく、具体的な数字で比較してみましょう。
【条件設定】
- 開始年齢:25歳
- 投資期間:40年間(65歳まで)
- 想定年利:5%
- 税率:所得税5%+住民税10%
【パターン1:新NISA月3万円】
項目 | 金額 |
---|---|
月積立額 | 3万円 |
年間積立額 | 36万円 |
40年間の元本 | 1,440万円 |
運用結果(年利5%) | 約4,350万円 |
非課税メリット | 約580万円(20.315%課税回避) |
【パターン2:iDeCo月2万円+新NISA月1万円】
iDeCo部分:
- 月積立額:2万円
- 40年間の元本:960万円
- 運用結果:約2,900万円
- 節税効果:年2.88万円×40年=115万円
新NISA部分:
- 月積立額:1万円
- 40年間の元本:480万円
- 運用結果:約1,450万円
合計:約4,350万円+節税115万円=4,465万円
【パターン3:iDeCo満額(2025年改正後想定)】
iDeCo月6.2万円:
- 年間積立額:74.4万円
- 40年間の元本:2,976万円
- 運用結果:約8,990万円
- 節税効果:年8.9万円×40年=356万円
結果:約9,350万円
【シミュレーション結果の考察】
数字だけ見れば、iDeCo満額が最も有利です。しかし、20代の現実を考えると:
- 月6.2万円の拠出は現実的か?
- 手取り25万円で月6.2万円は25%
- 生活費を圧迫する可能性
- 60歳まで引き出せないリスク
- 結婚・住宅・教育費などの資金需要
- 急な支出への対応不可
- 手数料負担
- 年間2,052円×40年=82,080円
- 月6.2万円なら相対的に小さいが絶対額は大きい
僕の結論:20代なら新NISA優先で、余裕ができたらiDeCo追加
【タイプ別診断】あなたはどちらを選ぶべき?
1年間新NISAで投資を続けてきた経験と、徹底的に調べた結果から、タイプ別のおすすめをまとめました。
【新NISA優先がおすすめな人】
✅ こんな人にピッタリ
- 20代〜30代前半の会社員
- 結婚・住宅購入・子育て等のライフイベントが控えている
- 投資額を柔軟に調整したい
- 投資初心者で、まずは少額から始めたい
- 年収500万円以下(所得税率5-10%)
💰 期待できるメリット
- いつでも引き出し可能な安心感
- 手数料ゼロで効率的な運用
- 投資商品の選択肢が豊富
- 月100円からでも始められる
実例:僕のケース 現在25歳、年収400万円の僕は新NISA月3万円で1年間投資継続。結婚予定があるため、引き出し可能な安心感が決め手でした。
【iDeCo優先がおすすめな人】
✅ こんな人にピッタリ
- 年収600万円以上(所得税率20%以上)
- 40代以降で老後資金に特化したい
- 強制的に貯蓄したい(引き出せない方が良い)
- 自営業・フリーランス(月7.5万円まで拠出可能)
- 企業年金がなく老後資金が不安
💰 期待できるメリット
- 掛金全額の所得控除で確実な節税
- 60歳まで引き出せないので確実に老後資金を確保
- 元本確保型商品も選択可能
実例:先輩のケース 年収700万円の30代後半の先輩は、所得税率20%なので年間節税額が大きく、iDeCo満額+新NISA併用で年間100万円以上投資しています。
【併用がおすすめな人】
✅ こんな人にピッタリ
- 年収500万円以上で投資余力が十分
- 老後資金と中期的な目標資金の両方を準備したい
- 税制優遇を最大限活用したい
おすすめ配分例:
- iDeCo:月1-2万円(所得控除メリットを享受)
- 新NISA:月3-5万円(メイン投資)
【2025年改正の影響】iDeCo掛金上限引き上げで何が変わる?
2025年の税制改正でiDeCoが大きく変わる予定です。この影響を考えてみましょう。
【改正のポイント】
会社員の掛金上限(企業年金なし):
- 現行:月2.3万円(年27.6万円)
- 改正後:月6.2万円(年74.4万円)
これにより何が変わるか:
- 節税効果の大幅アップ
- 年収400万円:年節税額3.6万円→11.2万円
- 年収600万円:年節税額5.5万円→14.9万円
- 新NISAとの競争力向上
- 従来はNISA有利だった20代にも、iDeCoの魅力が増す
- 特に高年収の20代には影響大
- 投資戦略の見直し必要
- iDeCo満額→新NISA という優先順位も検討すべき
【僕の2025年以降の戦略】
現在:新NISA月3万円 2025年以降の予定:
- iDeCo月2万円開始(節税効果:年3万円)
- 新NISA月3万円継続
- 副業収入増加に応じてiDeCo増額検討
理由:
- 節税効果が年3万円は無視できない
- 月2万円なら生活への影響も限定的
- 新NISAとのバランスも良い
【よくある質問】実体験者が答えるリアルなQ&A
Q1:結局、20代はどちらから始めるべき?
A:新NISA優先をおすすめします。
理由:
- ライフイベントへの対応力
- 手数料ゼロの効率性
- 投資額の調整しやすさ
- 少額から始められる心理的ハードルの低さ
ただし、年収600万円以上で所得税率20%の人は、iDeCoの検討価値も十分あります。
Q2:両方やりたいけど、お金が足りません
A:段階的に始めましょう。
ステップ1(最初の6ヶ月):
- 新NISA月1万円で投資に慣れる
ステップ2(6ヶ月後):
- 新NISA月2万円に増額
ステップ3(1年後):
- 新NISA月3万円+iDeCo月5,000円(最小額)
ステップ4(収入アップ後):
- 比率を調整して最適化
Q3:iDeCoは本当に60歳まで引き出せないの?
A:原則として引き出せませんが、例外もあります。
引き出せない:
- 結婚資金
- 住宅購入資金
- 教育費
- 生活費
引き出せる例外:
- 高度障害状態
- 死亡時(遺族給付)
- 脱退一時金(外国人等、条件厳格)
この「引き出せない」ことが、20代には大きなリスクになり得ます。
Q4:新NISA満額(年360万円)達成後はどうすべき?
A:iDeCoを追加しましょう。
新NISA1,800万円の枠を使い切ったら、次はiDeCoが有力選択肢です。ただし、20代で年360万円投資できる人は少数なので、多くの人には当面関係のない話です。
Q5:会社に企業型DCがある場合は?
A:企業型DCとiDeCoの併用を検討しましょう。
2022年改正により:
- 企業型DCとiDeCoの併用が原則可能に
- ただし、企業によっては規約で禁止の場合も
- 掛金上限は企業型DCとの合算で管理
まずは会社の制度を確認することから始めましょう。
【失敗しない】金融機関選びのポイント
どちらを選ぶにせよ、金融機関選びは重要です。僕の調査結果をお伝えします。
【新NISA口座のおすすめ】
1位:SBI証券(僕も使用中)
- 投資信託数:2,600本以上
- 三井住友カードでクレカ積立→1.0%ポイント還元
- 手数料:完全無料
- IPO投資も可能
2位:楽天証券
- 投資信託数:2,500本以上
- 楽天カードでクレカ積立→0.5-1.0%ポイント還元
- 楽天ポイントで投資可能
- アプリの使いやすさが秀逸
【iDeCo口座のおすすめ】
1位:SBI証券
- 商品数:85本(業界最多クラス)
- 手数料:運営管理手数料無料
- サポート体制充実
2位:楽天証券
- 商品数:32本(厳選)
- 手数料:運営管理手数料無料
- 楽天経済圏の人にメリット
【僕の選択とその理由】
SBI証券を選んだ理由:
- 三井住友カード ゴールド(NL)で1.0%還元
- 投資信託の選択肢が豊富
- 将来的にiDeCoも同じ証券会社で管理可能
- IPO投資への興味
年間36万円投資で3,600ポイント還元は、実質的な利回り1%アップと同じ効果です。
【実践ガイド】今日から始める3ステップ
「やってみたい!」と思ったあなたのために、実際の始め方をお教えします。
ステップ1:証券口座開設(所要時間:15分)
おすすめの手順:
- SBI証券公式サイトにアクセス
- 「口座開設」→「新NISA口座も同時に申し込む」を選択
- 個人情報入力
- 本人確認書類アップロード(マイナンバーカード推奨)
- 初期設定完了
注意点:
- NISA口座は1人1口座のみ
- 開設まで1-2週間程度
ステップ2:投資商品の選定(所要時間:30分)
僕のおすすめ:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 通称「オルカン」
- 信託報酬:0.05775%(業界最安クラス)
- 全世界の株式に分散投資
選んだ理由:
- 1本で世界分散投資完了
- コストが安い
- 投資の神様ウォーレン・バフェットも推奨する分散投資の考え方
ステップ3:積立設定(所要時間:10分)
僕の設定例:
- 商品:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 積立額:月30,000円
- 積立日:毎月1日
- 決済方法:三井住友カード(1.0%還元)
- 投資枠:つみたて投資枠
初心者おすすめ設定:
- 積立額:月10,000円から開始
- 慣れてきたら月20,000円→30,000円と増額
- 無理のない金額が継続の秘訣
【2025年改正後にiDeCoも検討する場合】
追加ステップ:
- 同じSBI証券でiDeCo口座も開設
- 月5,000円(最小額)から開始
- 商品は新NISAと同じオルカンを選択
- 年末調整で所得控除申請
【まとめ】20代会社員が選ぶべき最適解
1年間新NISAで投資を続けてきた僕の結論をお話しします。
【20代会社員の最適解】
優先順位1位:新NISA
- 月1-3万円から開始
- eMAXIS Slim オール・カントリー
- SBI証券+三井住友カードでポイント還元
優先順位2位:iDeCo(2025年改正後)
- 新NISA軌道に乗ったら月5,000円から追加
- 節税効果を実感してから増額検討
- 同じくオールカントリーで統一
優先順位3位:その他投資
- 個別株投資(成長投資枠活用)
- 高配当株投資
- 不動産投資等
【投資を始める前に大切なこと】
①生活防衛資金の確保
- 生活費6ヶ月分の現金を確保
- 僕の場合:150万円程度
②家計の把握
- 毎月の収支を正確に把握
- 投資は余裕資金で行う
③長期目線の確立
- 短期的な値動きに惑わされない
- 最低15年は続ける覚悟
【投資1年目の僕が実感したこと】
良かったこと:
- お金に対する意識が変わった
- 経済ニュースに興味を持つようになった
- 資産が着実に増える実感を得られた
- 将来への不安が軽減された
大変だったこと:
- 最初の設定が少し複雑
- 相場下落時の精神的負担
- 情報収集の時間確保
継続のコツ:
- 自動積立設定で「ほったらかし」
- 月1回だけ資産状況をチェック
- SNSで投資仲間を見つける
【最後のメッセージ】
「完璧を求めず、まず一歩を踏み出そう」
iDeCoかNISAか、SBI証券か楽天証券か、オルカンかS&P500か。
選択肢に悩んで行動できないより、「とりあえず新NISA月1万円から」でも始めることの方が100倍大切です。
僕も最初は「本当にこの選択で良いのか?」と不安でした。でも、1年間続けてみて分かったのは、どの選択をするかより、続けることの方がはるかに重要だということです。
【今日からできる】資産形成ファーストステップ
この記事を読んで「やってみたい!」と思ったあなたへ、今日から始められるアクションプランをお教えします。
【今日やること】
- 証券口座開設の申し込み(15分)
- 投資予算の検討(家計簿チェック)
- 目標設定(なぜ投資するのかを明確化)
【今週やること】
- 口座開設完了
- クレジットカード発行(ポイント還元のため)
- 投資商品の最終決定
【来月の目標】
- 積立投資開始
- 月1回の資産チェック習慣化
- 投資の基礎勉強継続
【3ヶ月後の目標】
- 投資額の見直し(増額検討)
- iDeCoの検討開始(2025年改正準備)
- 投資仲間作り(SNS活用)
【応援メッセージ】
20代のあなたには、時間という最強の武器があります。
今日始めれば、40年という長期投資期間を味方につけることができます。この40年という時間は、30代、40代の人には決して手に入らない貴重な資産です。
僕のブログでは、これからも投資と副業の実体験を包み隠さず公開していきます。一緒に経済的自由を目指して、歩んでいきましょう。
あなたの豊かな未来への第一歩が、今日から始まりますように。
資産形成を始めるのに役立つサービス
【証券口座開設】
【クレジットカード】
- 三井住友カード(NL):年会費永年無料、0.5%ポイント還元
- 三井住友カード ゴールド(NL):年100万円利用で翌年無料、1.0%還元
【投資の学習】
- 投資の達人になる投資講座:無料オンライン投資講座
- ファイナンシャルアカデミー:体系的な投資教育スクール
【資産管理ツール】
- マネーフォワード ME:家計簿アプリで投資成績も管理
- zaim:シンプルな家計簿アプリ
【情報収集】
- 日本証券業協会:投資基礎知識を無料で学習
- iDeCo公式サイト:iDeCoの制度詳細
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